狩野は気持ち悪声を出していて、俺はやっぱりどうしても狩野の顔は見ることができなかった。
だから、俺はナナの顔を思い浮かべ口では"良江"とは言ってるものの、心の中では"ナナ"って言いながら狩野を抱いた。
狩野とラブホに入って3時間くらい経って、俺等はホテルを出た。
入って行った時と同じように狩野の肩を抱いて、待ち合わせをした新宿駅まで送った。
「望夢くん、今日は楽しかったわ。これからはあなただけを指名するわ。あと…また遊んでくれるかしら…?」
抱かれたくらいで、そいつを指名するって単純なやつ。
ま、俺のATMの1人に違いないけど。
「ありがとうございます。お待ちしております。ぜひ、またプライベートでもお会いしたいです。」


