「わ、わかったわ。」
狩野が1人で悩んで、待つこと15分。
「これが良いんじゃない?望夢の腕に一番合いそう。大きくて、けどシンプルで。」
って狩野は言ってるけど、俺的には大金になりゃなんのブランドだって見た目だってなんだってよかった。
"どうせ売るんだから。"
そう考えていたから。
狩野に時計を買ってもらい…着けてという狩野だったが、俺は新品のままで売りたかった。
だから俺は
「良江に買ってもらった初めての物で俺にとって大切なものになったから…付けないで家に飾って置いててもいい?似合うかもって言って選んでくれたのに、ごめんな。」
「別にいいのよ。大切にしてね。」
「ありがとう、良江…。じゃ、良江行こうか。」
俺は狩野の肩を抱いてデパートをでた。
少しずれたところに進むとそこはラブホ街だ。
適当に綺麗そうなホテルを選んで入って行った。


