「なあー」 先に食べ終わり、今度は俺から口を開けた。 「ん?」 「ごめんな。」 「別に、いいよ。うちも、優柔不断だったし。」 「でも、ありがとうな。」 「え?」 「夢果が言ってくれたから。今の俺がいるんだ。それに…」 「それに?」 「隆貴たちとも、仲良くできた。サンキューな。」 「それは、望夢が頑張ったからだよ。」 「いいから、お礼言われてろ。」 「…うん」 「後さ。」 「なに?」 「前みたいに、仲良くしてくれるか?友達として。」 「…うん。」 夢果の悲しそうな表情が見えた。