「望夢くん、何がほしいの?」
「んー…何がいいですかね?」
「欲しい物を言いなさい。遠慮はいらないわ。」
「んー…じゃ、時計ですかね…今度狩野様にお会いする時遅刻しないように。あと時計のほかに…」
俺は狩野の耳元で。
「時計の他に良江が欲しいですね。」
俺…キモい…
「え、あ、時計?そうしましょうか…じゃ、早く買いに行きましょう。それと…その…時計を買い終わってからでいいかしら…?」
この婆、顔赤くしてやんの。
くそうける(笑)
「大丈夫ですよ。…早く本物の良江が見たいな。」
俺ってこんな…こんなキモいやつだったなんて…(笑)
てか、ブランドの時計を買ってもらうか。迷うわ。
10分ほど歩いて、デパートに着いた。
「望夢くん、どの時計がいい?好きなの選んでいいわよ?」
「こんなにたくさんの中からなんて選べないですよ…」
「好きなブランドとかないの?」
「んー、特には。じゃ良江が選んでよ。良江が選んでくれたのならなんでもいいや。」


