「手紙は考えて書くものではなく、相手のことを想いながら言いたいこと伝えたいことを、書けば良いのです。」
「はあ。」
「私の父はこう言っていました。
手紙を書くとき相手のことを想えば想うほど気持ちが伝わりやすく、お互い好きになる確率が高くなると。」
「貴方の親父はだれ?」
「神です。
神…いや、私の父はそのような人を見捨てません。私も同じです。
あなたは何を考えているんですか?
好きな人に手紙を書くだけなのに。
あなたはなら大丈夫です
。自信を持って。」
俺は何も言えなくなった。
そっか。、考えて書くものではなく、相手のことを想って書けば良いのか。


