「親父。これで、ナナを綺麗に忘れるよ。俺からの最後の貢ぎもの♪とか、言ってみた。」
「お前…」
親父には言ってないが、つか、言えないが。
あの祝儀には、ナナ宛の俺からの手紙も入れた。
内容は、そのうち…
会場の指定されている席に着いた。
その席は、肉親の近くで、親戚よりも花嫁花婿の近くの席。
本当だったら、親戚関係が座らないといけないはずの席。
お互いに、お世話になった人だからと親達に言ったんだろう。
肉親の親達は、親父と俺を見てニコニコしてる。
でも、親戚からの目が痛い。
ホストやってて、こんなの馴れたけど。


