狩野は2時間ほどで帰ったが、何時間もいたように感じる。 「望夢。狩野様を入り口まで送りなさい。」 「あ、拓哉さん。はい、わかりました。…狩野様行きましょ。」 「「ありがとうございました!!」」 「望夢くん。いつ誕生日なの?」 「来週の水曜です。」 「そうなの?近いじゃない。じゃ来週の水曜日の日中会えないかしら。誕生日プレゼントを買ってあげるわ。」 「本当ですか?楽しみにしております。」 「じゃ、これに電話してちょうだい。待ち合わせは新宿駅に11時でどうかしら?」