「望夢?」 「なぁ、圭志。」 「ん?」 「俺、変なのかな??」 「なにが?」 「前、好きだった人の結婚を素直に、喜べない。」 「普通じゃない?」 「え?」 「その結婚する人のことが、どんなに好きだったとかは、わからないよ? でも、もう好きじゃない人だとしても、好きだったことは、変わらない。 うちだって、もし、前好きだった人が結婚するってなったら、素直に喜べないもん。 その人との恋が終わっても、好きだった気持ちは変わらないし、終わらない。 恋って言うのは、そういうもの。」