「圭志、話そう。」 「えっ?」 俺の隣をトントンとたたき、ここと言うように、圭志に合図した。 圭志が座って、少し沈黙があった。 「俺って、馬鹿だね。」 沈黙を破ったのは、俺だった。 「なんで?」 「圭志は、俺のこと、超思ってくれてて。でも、それに気付いてやれなかった。」 「…」 「情けないなって。」 「止めてよ。うちが好きになったのは、そんな弱々しい、人じゃない。」 「…ご…」 「もう、謝らないで!!何回言えばわかるの?」 「…」 「もう、うち帰る!!」 「…」 「じゃ!!」