圭志は、気付いていないみたいだけど、気付かれるのも、時間の問題かな。 「ねぇ、望夢。」 「ん?」 「ここは入ろう。」 「…」 圭志が、指をさした場所は、ラブホ。 俺は、ホストを辞めてからは、一度も入っていない、場所。 それも、運悪く、ナナと一緒に入ったところだった。 「圭志、本気かよ?」