「ねぇ!」
「何?」
みなとが振り向く。
「な、なんであんなに速いの?」
あ~あ・・・
何で私は素直にかっこよかったって言えないんだろ。
「ん~・・・るかが見てたから、かな?」
「へ、変なこと言わないでよ!」
・・・期待しちゃうじゃん。
「前から言ってんじゃん。」
みなとの顔が近づく。
耳にそっと吐息がかかる。
「るかの事が好きだから」
「///」
私もって言いたい。
でも言えない。
絶対言えない。
ヒュ-ヒュー!
あ・・・
「ちょ、そんなんじゃないから」
それだけ言って逃げた。
私ってホント、ばか。
