どうしてだろう。 振られたのにも関わらず。 私の想いは増すばかり、減る事を知らない。 好きって気持ちが溢れるだけで。 ただ彼を好きということを実感するだけで。 「瀬璃」 そんな時、私を呼んだのはいつもチャラけたあいつ。 「・・・千尋、」 夏の光に照らされて千尋の綺麗な髪の毛が輝いてる。 どうしようもないくらい切なくなった。 千尋の切なそうな顔を見ると、私も十分なくらい。 「失恋同盟、組む?」 そう笑って、千尋は言った。