「えっ?!」



昨日と明らかに違う千尋の反応。

爽香ちゃんはパニックを起こしている。






「ダメかなぁ?」



「だっ、大丈夫ですっ」




なんとなく、というか確実に今の私は冷めてる。


千尋の言葉を聞いた後からなのか、壱稀の立場を考えたからなのか自分でもわからない。





でも、どうしても今は。


千尋の顔も、壱稀の顔も見ることは出来なかった。







「・・・瀬璃」



ビクンと体が揺れるのが分かった。


壱稀が私の名前を呼ぶなんて思わなくて思い切り動揺した。