「わー、すんませーん。瀬璃ちゃんねー最近情緒不安定なんだって。だからゴリちゃん怒んないであげてねぇ」
後ろから間延びした声が聞こえた。
振り向いてみると私のほうに視線を移して優しく微笑んだ。
ドキッってした。
「そ、そうだったのか城田。それなら俺に言ってくれればよかったのに、怒鳴ってすまなかった。城田ごめんなぁ」
前を見ると半泣き状態の郷田先生。
「え」
忘れてた。
情に厚い人で見た目はこんなだけどすっごい熱い人だった。
それをうまく利用したらしい千尋、なんて奴だ・・・。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…