「自分でも驚くほど感動している。私は伝説に立ち会えたのだ。
この物語は、未来永劫語り継がれていくことになるだろう。」
平井”ジェット”拓郎はキーボードを強かに打ち付けた。
彼の仕事はこれで終わったのである。

「これから先、何を糧に、何を軸に生きていけばいいのか。
しばらくはそれを探す旅を続けることになるだろう。」
アルトバイエルン松本の前には輝ける未来があった。
これから先、たとえどんな困難が彼の前に立ちはだかろうとも、
亜丹眼があれば生きていける。亜丹眼があれば乗り越えられる。
亜丹眼が彼に勇気を与えていた。

彼はSHOUZOUについて、後にこう残している。

「彼には亜丹眼が全てだが、亜丹眼もまた、彼が全てなのだ。」