「陽」


ザワザワと

押し寄せる哀しみに

私は為す術もなくただ

観ていることしかできなかった


立ちすくんでいたのだ

私は


今はせめて

暖かな光が射すことを祈りながら

この場所から一歩

また一歩と

前へ進もう


哀しみを振り払うべく

貴方の下へ

また一歩 一歩