『尚人…?』 あたしは状況がうまく把握できなかった。 だけどはっと頭に浮かんだのは尚人という言葉だった。 『おう。お待たせ。 約束忘れてないよな?』 『うん…』 え? そっけなくメールを返していた尚人が …目の前にいる綺麗なこの人? ???? 『よし、沙衣。どこ行く?』 尚人がニッと笑って聞いてきた。 『あたしは…どこでも…』 とりあえずあたしたちは学校を出た。