『えぇっ!?沙衣、尚人クンとデートなのぉ?
ちょっとやるじゃ〜ん!』
春美がひやかしてくる。
『てかあたし尚人の顔すら知らないし、
ダサい奴だったらバックれよっかなって―』
話の途中で春美は遮る。
『だぁーめっ!!
沙衣、尚人クンは学校一のイケメンなんだよ!?
しかも、尚人クンが付き合うのって
ほんとに好きになった子だけなんだからぁっ。
このチャンスはモノにするしかないよぉ!』
春美がいつになく真剣に、そして嬉しそうに訴えてくる。
『んー、じゃあ今日は行ってくるよ。』
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