とりあえず、
あたしは先輩について行く。
「先輩っ?どこ行くんですか?」
…無視?
無視ですか?
なんか今日いつもよりも口数少なくない!?
いくら先輩でも無視なんてしないのに…
…零先輩について行くうちに、いつの間にか、中庭に来ていた。
すると、ずっと背を向けて歩いていた零先輩がこっちを向いた。
「あの…さ、」
ほんのり顔が赤い気がする。
どうしたんだろ?
「あのー…、昨日の帰りに一「あ!そうだ!すいませんっ。
昨日、亮翔…お兄ちゃんに会って話してたんです…」
「お兄…ちゃん?」
「はい。零先輩のこと待ってたら、お兄ちゃんに会っちゃって。」
先輩は俯いてなんかぶつぶつ言ってる

