…そんなに深刻な悩みでも抱えてるのかな?
もしそうだったら、あたしは何も出来ないのかな?
モヤモヤとした気持ちの中、あたし達の別れる道まで来た。
「…あの!あたしじゃ頼りないし、何も出来ないかもしれないけど…
何か悩んでいるなら話してください!それじゃ!」
それだけ言って
恥ずかしくなったあたしは走って家に帰った。
「ただい…」
玄関に入った瞬間すごい怒鳴り声が聞こえてきた。
「だから!言ってんでしょ!あんたの親父のことなんか知らない!こっちにだって家庭があんの!」
「わかってる!けど…一度は愛した人だろ!?見舞いくらい行ってやれよ!」
「…っ!とにかく!あたしはね、あんな男の見舞いになんか行かない!」

