柔らかく亮翔は笑う。 「…莉羽はそんなこと心配すんな」 そう言ってあたしの頭を優しく撫でた。 「あんまり無理しないでね」 「おぅ。じゃあな」 「じゃあね」 あたし達はそういって ヒラヒラと手を振った …あ! 零先輩待ってたんだった! さすがに帰っちゃったかな…? 一応、周りを見回した。 すると、ぼーっとしている零先輩を見つけた。 「…零せんぱーいっ!」 手を振りながら駆け寄っていく。 先輩は気付いている気配ゼロ。