…1週間後の事。



胡桃のお母さんが家に来た。



「蓮人くん、久しぶり」


「お久しぶりです、おばさん…」




久しぶりに見たおばさんは目が腫れていて


小さくなったように感じた。



「大きくなったわねえ…─ちょっと、渡したいものがあるんだけど…」


「はい、あの…どうぞ上がって下さい」


「いいのよ、渡したらすぐに帰るから。これなんだけど…胡桃の机の引き出しから見つけたの」




おばさんが渡してきたものは手紙と


何もされていない箱だった。



「蓮人くんに渡したかったんだと思う。おばさんからだけど…受け取ってあげて。」


「ありがとうございます…」