…でもそれは、 俺が臆病だっただけ。 「零、蓮人お待たせーっ!」 「遅せーよ」 この日は胡桃が行きたいと言っていた、遊園地に行く事になっていた。 …結局、苦手なお化け屋敷も無理矢理入らされるはめに。 俺の気持ちを知っている零は、気を遣って何かといって胡桃と2人きりにさせようとした。 チャンスなんか、たくさんあった。 この時この後の事がわかっていたなら。 伝えたのに… 今でも後悔する。