「勉強の、邪魔しちゃダメってわかってるのに。 会ったら我慢できないってわかってるのに。 自分から会わないって言ったのに。」 オレは、彼女の手を引き、誰も居ない空き教室に入った。 そして、小さな彼女をぎゅっ、と抱きしめた。 「オレも。会いたかった。オレも、我慢できなかったよ。」 「ゆー君、これ、バレンタインだから。」 オレの腕の中で、手に持っていた、小さな袋に目線を移してそう言った。 「ありがとう。だけど、もうちょっと。」