僕らの赤い糸は最初から


遥side

俺は興味が無かった。

というか、分からなかった。

好きという感情、恋や愛という存在。 

いくら告白されても、

何も感じなかった。

ただゴメンという俺に、

彼女たちは泣き顔を見せたり、

笑顔で去っていったりと、

色々だったが、それ以上何もなかった。

俺に分かる事、それはただ一つだけ。



『愛するという感情は、
 特定の人にしか与えられないものだということ。』



そして、俺にはその感情が無いということ。

その分なのか、俺は勉強も、スポーツも、

とにかく万能だった。

容姿も良かった。

だけど、俺はそんなことより、

『愛する』という感情を体験したかった。



そんな時だった。



初めて人に興味を持った。

俺の持っていないもの、全部持っている奴。



笑うしか能がなくて、
馬鹿で、
だけど泣き虫で、
感情という感情をすべて持っている様な奴。



だけど、いや、

だからか目が離せなくなっていて、

「はぁるぅかぁ―――!!」

ほら、今日もアイツがやってくる。