「えっ??あっ...はい...」

私は急に話しかけられたことと携帯を拾われてたら...という思いでテンパってしまった。

「ふふっ(笑 どうしたの?」

篠沢先生はそんな私の状態に気づいたようだった。

「えと...」

「あっ!もしかして、コレ探してた?」

答えに困っていた私の前に篠沢先生は私が困っていた原因の携帯を出してきた。

「あっ!私の!あっ...」

私はつい自分のだと言ってしまいハッとした。

あーもぅバレたじゃん...どうしよ...

言い訳を考えていた私に篠沢先生は

「ふふ(笑 見つかって良かったね。はい^^」

と怒る様子もなく笑顔で携帯を私に渡してきた。
「えっ?」

私はそんな篠沢先生に少し戸惑った。

「今回は見逃してあげます^^これは2人の秘密^^」


「あ、ありがとうございます...」

「あっ!早く教室に戻りな?じゃあ受験頑張ってね!」

篠沢先生はそう言うと行ってしまった。

このとき、私の中で苦手な先生という印象が少し良くなったいた。