1年の教室へ行くと、既に30人ほどの生徒がそれぞれ適当な席に座っていた。


私達は喋ってもバレなそうな1番後ろの席に座った。

「ねぇねぇ、今何時?私、携帯の充電なくなっちゃった...」


「今は...」

私は胸ポケから携帯を取り出そうとした。



が...ない...携帯がない...

「ヤバいっ!!携帯ないっ!」

「えっ?!どっかに落としてきたんじゃない?!」

「お前ドジだなぁ~」

「ちょっと来た道見てくる!」

「私も行くよ!」

「大丈夫!もうすぐ始まっちゃうから由璃愛はここにいて?」

由璃愛や竜也に迷惑をかけたくなかったので私は1人で見に行くことにした。