「チンチンついてないって、嬢ちゃんそれは違うとおも・・・」
「・・・妖精?そうよ、ティンカーベルが誘う先輩の下腹部発ネバーランド行き超特急ロマンティックがやめられない止まらない先輩がギタリストなら私は今夜ギターになります的なそういったエロイ意味ではなく噛まれるのも甘噛みだったらOKっていうかむしろばっちこーい!みたいな気持ちで毎日お肌のお手入れに余念がないって言うかあんな女が先輩の彼女だなんて呪い殺してやるフラグが立ちまくってお父さんから借りた大工道具の金槌と釘は今ここにあるのでした!猫ちゃんも応援してね!」
 呆然とする猫を残し、少女はワラ人形を打ち始めた。
(ぜってーキツネ憑きになったとか言われて油揚げお供えされるんだぜ?毎回犯人あつかいされる身にもなってみろっての)
(油揚げ?もらっていい?)
 猫は思わずぺロリと口のまわりを舐めた。
 コーン、コーン、コーン・・・
 五寸釘を打つ音が林にこだまし、吸い込まれていく。