「じつは・・・クラスの男の子に告白られちゃった」
「よかったじゃん。どんな奴?ミケ?トラ?」
「いやいや、普通の霊長類ヒト科ヒト属ヒトの日本国籍男子高校生よ」
「へえ、意外とまともそうな奴じゃん」
「まだ何も説明してないわ」
少女は話しながら持っていた鞄からカツブシパックを取り出し猫にあげた。
「でも本当に普通の子なの。すごいカッコよかったりとか、頭がいいとか目立つ人じゃなくて、今まで意識したことないクラスメートの子。好きなんだって、放課後に告白されちゃって・・・」