「こんにちは猫くん。眠れないのです」
「このクマ野郎!なんだ、その首下のおしゃれな白は!?」
「白いと汚れが目立つんですよね」
 寝つきの悪いクマの顔めがけ、猫は容赦なく猫パンチを叩き込んだ!
 それはクマのあごめがけ斜め四十五度から振り上げられた理想のアッパーだった。クマの顔が横に振られ、脳震盪を起こす!
「ああっ!」
 クマの意識が逞しい肉体から空へ遠ざかる。
(ネズミは喰ったしクマは倒した・・・後はアヒルだけだ!)
 猫の野望は新たな標的を捜し求めるのだった。