3日後、彼の部屋に行きました。

「もし、追い返されたらどうしよう?」

「もし、嘘の住所だったら?」

と京都から彼の住む神戸まで、二時間ずっと悩みました。

途中、お腹をこわし、何度もトイレに駆け込みました。


いざ

ピンポーン

とすると彼は普通に出てきました。
ジャージ姿
寝起きの顔
座る所がない程ちらかった部屋

私、一人がこんなにも悩み、緊張していたと気付き、急に馬鹿馬鹿しくなりました。


すると、彼は寝起きの顔で、全く感情を表さずに冷静に

話出しました。




 10月だし、これからアイスホッケーのシーズンだし、今は付き合えない。ごめん。

 友達のままでいいから縁切らないで欲しい・・

 いいよ

 あの。将来私と付き合う可能性ある?

 なくはない



という感じでアッサリと爽やかに振られました。

私がボーっとしていると、彼は


 ご飯でも行く?俺、起きた所で何も食べてないんだ。


そして、部屋に入ったのに何もなく

近くのファミレスでご飯を食べて帰りました。

ちなみに、私はあまりご飯を食べられなかったけど

彼は、スタミナランチ(ソーセージ、ハンバーグ、チキンカツ)のライス大盛りを

 うまいなあ、うまいなあ

と、いつもの大きな声で連発しながら、ニコニコと食べていました。

私は、フラれたというより、これから頑張れば彼と付き合えるって事っとちょっと前進したような気持ちでした。

ただ、何をどう頑張れば、付き合えるんだろう?っと新たな悩みが生まれました。


友達にこの結果を報告しても、誰からも共感は得られませんでした。