喫茶店に入り、話しました。

彼は電話で想像したような怒鳴るといった感じではなく、

彼は長々と話しませんでした。


私に呆れたから、
ゴメンだけど許せない。
別れよう。


っとそれだけ言いました。

私は気付いたら、涙を流していました。


別れたくない


っと何度も言いましたが、彼は許しませんでした。彼はぜんぜん喋ってくれませんでした。


お店を出て、彼は「ちょっと歩いてから帰る」

とだけ言い十三の方向に歩いていきました。

私は黙って後ろを歩いていました。


20分位歩いて、橋にさしかかった頃、

彼が立ち止まりました。

そして、口を開きました。


 俺だって、別れたくない。好きだから。
 2週間、合宿中とは言え、何も連絡せず悪かった。ゴメン。 
 ただ、もう少し、俺の気持ちもわかって欲しい。


 私は泣きながら

 うん

と言うと、彼は私を抱きしめてくれました。


うん。っと言ったものの

この当時の私が本当に彼の気持ちを理解してはいなかったと思います。

自分が彼を好きという気持ちを

彼がどれだけ受け止めてくれているのか


彼の気持ちを試してばかりでした。


この時に彼は、

「お前が会いたいと感じてる時は俺も同じだ。
 お前が寂しいと思ってる時は俺も同じだ。」

と言ってくれた言葉は私の心に染みました。