「杏起きなさーい!!」

起きてるよ…。


いろいろありすぎて
寝れてるわけない。


あんなに泣いたのに
まだ涙が出てくる。


「っう。」


優斗
和真


ふたりとも傷つけたくない。
失いたくない。


あたしってワガママだよね?


「杏。今日はクリスマスだよ?予定はあった?拓と会うんだっけ?」


そう自分に問いかけた。

逢いたい逢いたい逢いたい。


もうあたしの中には
君しかいなかった。