悲惨な夏はすぎ−



すれ違う秋もすぎ−



冬になった。



和真にも彼女ができた。


みんなそれぞれ忘れようと必死だった。



もちろんあたしも……



「行ってきます。」



彼女彼氏ができてからは、朝も一緒に登校しなかった。



「杏おはよ♪待ってたんだから早くしろよー」



「ごめん!拓。」



変わりに彼氏が来る。