あれから数日後



さくらは引っ越した。
俺達は作り笑いで送り出した…

さくらも泣かないで、笑って行った。



さくらがいなくなってから、俺達の中で溝が出来ていた−



夏休みも終わる−



どっか出掛けるか。



俺は自転車に乗り、走り出そうとした。



「どこ行くの?」



「え…?」



「久しぶり♪幼なじみなのに分からないってことはないでしょ?」



「杏…髪…」



「あぁ…切ったの!可愛いでしょ?」



久しぶりに会った杏は、長かった髪を切っていた。