季節は
あっという間だ


「始業式だ」


俺は
ため息をついて
制服に袖を通した


あと1年



玄関を
出ると珍しく
3人同時に家を出た


「おう!」


「なんで朝から一緒かなあ。」


「珍しい」



3人で
顔を合わせて微笑んだ


「あと1年」


「泣いても笑っても」


「あたしたちは」


「幼なじみでした」