キミといたくて ~AYA~


人で溢れた廊下を駆け抜けて、1階までおりたとき、ようやく見つけることができた。

彼女は下駄箱に手をついて、靴を履き替えている。

「真由美!」

息を切らしながら、呼びかける。

のどが枯れて、うまく声が出せなかったのに、真由美は振り向いてくれた。

じわりじわりと涙腺が緩む。

せっかく目が合ったのに、真由美の姿が涙でぼやけてく。

あたしは小刻みに震える唇をきゅっと噛んで、そして、1歩、彼女に近づいた。

「……あのね」

高校生になっても一緒にいたい。

仲直り、したいんだ。



【キミといたくて ~AYA~/完】