「あ……」 紙袋に荷物を詰めていた真由美は、まとめ終えるとすぐに席を離れた。 帰っちゃう。早く行かないと。 「……」 後を追おうとした。けれど、足がすくんで1歩も進めない。 “これ以上、話しかけないで” 真由美の顔をきつく睨んだ、あの日。あれから、真由美とは目が合わなくなった。 「……怖い」 追いかけても、無視されるかもしれない。 話しかけて、仲直りできたとしても、前みたいに仲良くはしてくれないかも。 色んな想像を巡らせる。そうしてる間に、真由美はもう教室を後にしてた。