「もう遅いよ。今更だし」
話しかけないでって言ったくせに謝るとか、できない。
「亜矢ちゃ……」
「それに真由美はもう、結衣ちゃんといるほうが楽しいんだと思う」
真由美はあたしがいなくても、笑ってた。いらないんだよ、あたしなんて。明日には卒業するんだし。
今頃になって「あのときはごめん」と言っても、もう遅い。
「亜矢ちゃん、あたしはこれから……奈美たちにも謝ろうと思ってる」
静かに聞いていた結衣ちゃんは、あたしの声を遮るようにして、そう言った。
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