「そっかぁ」とつぶやいて、しょんぼりする真由美。

なんでそんな顔するの? そんなに行きたいわけ?

真由美の態度にムカついた。

「じゃあ、日曜だけでも」

断ってるのに、結衣ちゃんはまだ誘ってくる。しつこいところが余計にイライラした。

「無理って言ってるじゃん」

何度も同じこと言わせないで。

睨みながら、冷めた口調で返すと、結衣ちゃんは気まずそうな表情で口ごもる。

チャイムが鳴るまで、あたしたちはギクシャクしていた。



放課後、真由美は結衣ちゃんが教室を出ていってから、あたしのそばに来た。

「なんかあった?」

カバンを持って先に廊下へ出ると、隣に並んだ真由美は、あたしの顔色をうかがってくる。

「別に」

なんでわからないの? 何かあるとすれば、原因はひとつしかないじゃん。