「はぁはぁ…」 だけどもう引退した俺には あまり体力がない。 「くそ…予想以上になまってる…っ」 図書室の扉を開ける ガラッ――― 美紀……美紀っ…… 「………っ!?」 犬は美紀を左腕で抱き締め 右手を美紀の頭にのせ、ゆっくりと撫でる その手付きがムカつく 「…ふざけんなっ…」