俺は二人を睨んだ ボールは野球部の命だ それを侮辱した ムカつく、許せねぇ ――だけど、1人の女は 野球ボールを拾う 自分のハンカチで野球ボールを拭きながら 「…はい…どうぞ…」 俺は無言で奪った ピカピカになった野球ボール だけどハンカチはボロボロに 「……ごめんなさい…汚いって…言って」 「……美紀ぃ!!もう行こうよ!」