あたしの前だけ俺様王子☆













なんか、ここ来たことある気がする。


着いた場所はいつかアイツが告白されていた場所だ。



彼女は立ち止まり、あたしの方へ振り返った。


「あたしが誰だか知ってる?」

急に、そう聞いてきた。

そんなの知るわけないじゃん。

あたしは無言で首を振る。

すると彼女は「橘 優美」とだけ、短い自己紹介をしてきた。


橘…さんは、少しずつあたしに近づいてくる。


「あの…何か用ですか?」

あたしは後ずさりしながら、彼女へ問いかける。



「だいたい、予想はついてるんじゃないの?」


薄気味悪い、なんて言ったら失礼かもしれないけど。
彼女はそんな笑みを浮かべていた。