なんか、ここ来たことある気がする。
着いた場所はいつかアイツが告白されていた場所だ。
彼女は立ち止まり、あたしの方へ振り返った。
「あたしが誰だか知ってる?」
急に、そう聞いてきた。
そんなの知るわけないじゃん。
あたしは無言で首を振る。
すると彼女は「橘 優美」とだけ、短い自己紹介をしてきた。
橘…さんは、少しずつあたしに近づいてくる。
「あの…何か用ですか?」
あたしは後ずさりしながら、彼女へ問いかける。
「だいたい、予想はついてるんじゃないの?」
薄気味悪い、なんて言ったら失礼かもしれないけど。
彼女はそんな笑みを浮かべていた。

