アイツに一番近い距離にいるその人は、片手をアイツの肩の上に置いている。 茶色い長い髪の毛を巻いているその人は、アイツと並んでいても違和感のない、とてもキレイな人。 ふと、今朝のことが頭によぎった。 “蓮くんに近づくな!” …あの紙を入れたの、きっとあの人だ。 証拠なんてないけど。 なによりあたしへの鋭い視線が、それを物語っている。 彼女はあたしを見たまま口角ををあげて、笑ってみせた。 その笑顔をみて、少しだけ背中がゾッとした気がした。