少し暖かくなってきたある日。

登校したあたしは下駄箱を開けて自分の上履きを取り出す。


あれ?
なんかあるけど…

あたしは首を傾げて、上履きの中に入っている紙を開いた。


その瞬間、あたしは大きなため息をついた。


いつかはこうなるんじゃないかって思っていたけど、
いざなってみるとやっぱりいい気分ではない。




“蓮くんに近づくな!”




そう書かれた紙を見つめて
あたしはもう一つ、大きなため息をついた。