・・・あたしに、あの理想は高すぎるのかも・・・ 「ねぇ、何考え込んでるの?」 「・・・え!?なに?」 そのかわいらしい声に、慌てて言葉を返す。 今度はあたしが、自分の世界に入っちゃってたみたい。 そんなあたしの反応はノータッチで。 美紀はまたもやあたしへ、あの男の質問をぶつけてくる。 「その男の人って、名前なんていうの?」 ほら、また目が光ってる。 よくマンガとかである、目の中にハートが映ってるようだ。 ・・・だけど、あたしはその問いに答えられないみたい。 「ごめん、名前聞いてない」