「………」 執事さんはアイツと降りて行ったから、 広い車に残されたのはあたしと運転手さんだけ。 …この機会に、今からどこに行くのか聞いて見ようかな。 でも運転手さんしてるだけで、どこで何するかとか知らないかもだし… うーん、どうしよう。 「あいか様、どうかなされましたか?」 「えっ!?」 急に運転手さんがそう言ったから、驚いて声が出てしまった。 “様”付けとか、あたしにしたらかなり違和感がある。 っていうか。 「どうして名前を?」 今日初めて出会ったよね、運転手さん。