「ほんとに抱き着いちゃうよ?」
緊張してるのがバレないように、少しおどけて言った。
「いいよ。ほらおいで」
あたしの方を向いてまた手を広げる祐くん。
「‥‥あっえと、その」
どうしよう、ここは飛び込むべきなの?
でも舞達いるし‥
チラッと舞達を見てみると、駿くんは熱唱していて舞は携帯を見ていた。
‥気づかれないかな。
「じゃ、じゃあお邪魔します‥」
少し躊躇いがちに祐くんに抱きついた。
すると祐くんは優しくあたしを包んでくれた。
男の子に抱きしめられるのなんて初めてだから
どうしたらいいのか分からないのと緊張で頭が真っ白になる。
「結衣かわいい」
耳元で囁かれてゾクッとする。
「祐くん‥恥ずかしいよ‥」
「あーもう、そういう所がかわいいんだよ。」
かわいいと言われてあたしの頭は混乱しすぎて爆発寸前。
「あ、結衣たちラブラブー!」
「もしかして俺ら邪魔?」
舞たちにいじられて余計に恥ずかしくなる。
「もしかしなくても邪魔。」
あたしを離しながら祐くんが言った。
「祐ちんひどいゾ☆」
「きっも」
「ぷっ、祐ちんだってー!」
あたし以外の3人は盛り上がってるのに、あたしは1人で余韻に浸っている。

