どーるぷりんせす





「‥‥‥あーあ」


しばらくしてから鏡を見てみると、想像通りのひどい顔のあたし。

本当にプロとして最低だよね。


‥でもいつまでもココに居るわけにはいかない。

戻らなきゃ。

意を決して撮影現場に戻ると、あたしを見たスタッフさん達が口を開けてあたしを見つめた。


「結衣ちゃん‥どうしたの?」

監督さんまでも目を見開いている。


「あの────‥「花岡、具合悪いらしいんで今日は終わりにしませんか?」


え?

吉田くんがあたしの肩を抱きながら言った。


「そうか‥確かに今日は調子悪そうだったな。‥うん、今日は止めよう。みんな、解散だ!」


その一言で片付けを始めるスタッフさんたち。


吉田くんはあたしの頭を優しく撫でて「送っていくよ」と笑った。