どーるぷりんせす




──────────‥



「‥ごめんなさい」


今日のあたしはダメダメ。

何回もNG出しちゃうし、演技に集中できない。


「具合悪いのかな?ちょっと休憩にしようか」


はぁ。
こんなんじゃプロ失格じゃん。

プライベートを仕事に持ち込むとか‥。

情けないよね、あたし。


「はぁ‥」とため息をついて空を見ていると、頬に温かいものが触れた。


びっくりして振り向くと、ココアをあたしの頬にあてて微笑む吉田くんがいた。


「これ、俺からのプレゼント。」


「はいっ」と笑ってあたしにココアを差し出してきた。

「‥ありがとう」


受け取って両手で包み込む。

あったかい。